データから見るEC市場戦略
コロナが終息と拡大を繰り返しEC市場も大きく変化しています。
日本では(株)ZOZOのこんな記事がでてきたりしてECには追い風のようですね。
今回は日本のEC市場とともに世界の状況も見てみたいと思います。
日本のEC市場はどうだったか。
経産省の市場調査によると、2020年は前年に比べ0.43%減少19.3兆円とほぼ横ばいだと分かりました。EC追い風だと思っていましたから意外でしたが、更に調べていると、サービス系が3兆円近く落ち込んでおり主に旅行サービスの縮小が原因でした。確かに、旅行には行けませんのでチケット購入や予約サイトは大ダメージです。
その分、物販とデジタル分が伸長し横ばいとなっています。

物販系は12.2兆円で21.71%の伸長率です。ここにアパレルや雑貨の物販は分類されています。衣類雑貨系はその中でも上位の割合を占めていて、市場規模的にはECで戦略構築のしがいがありますね。

世界のEC市場規模はどうなっているか?
では世界のEC市場はどうなっているのでしょうか?
日本は物販においては20%成長しているのでまだまだ成長市場といえます。
中国はもの凄い大きい且つ成長していますね。
2020年のEC市場はおおよそ240兆円の規模です。
日本の12倍!米国の約3倍!!
成長率は1.27倍と、日本の横ばいとは違いますね。
更に横のチャートは「世界の越境市場予想」です。
なんと本日執筆している2022年から4年で4兆8200億ドル=554兆円
越境でこれですから、凄まじいですね!

越境の市場規模
2026年に越境ECの世界の市場規模が4兆8200億ドル=554兆円
とは本当に凄い数字です。
日本の国家予算(一般会計)は107兆円
アメリカの2021年歳出は6兆8,180億ドル(約780兆円)
中国の2021年歳出は37兆6620億元(約600兆円)
越境主要国 中国は規模も伸長率もダントツです。
その中国の越境EC購買伸び率は全体で16.3%ですが、対日本事業者からの購買は約2兆円で伸び率は全体を上回り17.8%となっています。
これは中国人の日本製品好きの傾向があるといえます。

世界のEC伸び率はどうなっているか?
資料が2017年しか調べられず中国が12%となっておりますが、傾向値として見てみましょう。
インド、インドネシア、南アフリカ、メキシコ、トルコが中国より上位にいます。
アジア圏では人口の多いインドやインドネシアはインパクトが強いですね。
これらの国にも早期に越境EC市場が拡大していきそうです。
越境の場合、日本から発信するなら「日本製」が良いと思いますが、
日本のブランド、特にアパレルブランドの認知はどの位あるのでしょう?
次回の課題にします。


